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副業体験談3例を比較すると、ブログ型は収益発生まで半年以上かかる例がある一方、受託型は早く報酬を得やすく、収益構造によって時間軸が大きく異なります。
特に副業ブログでは、最終的な月収だけでなく「何が収益を生んだのか」「そこまで何か月・何記事かかったのか」を分けて見ることが重要です。
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副業ブログを始める前に、収益化の仕組みや取り組み方を整理しておくと、短期的な結果だけに振り回されにくくなります。
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副業体験談3例から分かるブログ収益化の現実とは?
結論から言うと、「副業で月○万円」という数字だけでは、ブログの難易度や再現性は判断できません。
副業には、仕事を受注して納品することで報酬を得る「受託型」と、記事や動画などを先に作り、後から読者や顧客を集める「メディア型」があります。
今回比較するのは、ブログやYouTubeを含む複数の副業に取り組んださっぷるさん、ブログを軸に展開したAFRO BLOG運営者、クラウドソーシングによる在宅ワークに取り組んだ実村渚紗さんの3例です。
体験例 開始時の状況・年代 主な副業形式 初収益・初期成果 ブログ単体収益 その後の結果
さっぷるさん 40代後半、会社員 YouTube・WordPressブログ・個人セッション・自作講座 最初の副業収入まで半年以上 2024年6月28日の記事公開時点では未収益 個人セッション・講座で収益化
AFRO BLOG運営者 40代半ば ブログを軸に複数メディア展開 7か月目から検索流入増、8か月目に月1万円 ブログからも収益発生 2年時点で副業全体月336,824円を報告
実村渚紗さん 専業主婦だった時期に開始 クラウドソーシング 初月約40時間で約9,000円 ブログ事例ではない 半年後に月10万円超
この表で特に見てほしいのは、「副業収入」と「ブログ単体収入」を分けている点です。
例えばAFRO BLOGの月336,824円は非常に目を引く数字ですが、すべてがブログ広告から発生したものではありません。
一方、実村渚紗さんはブログではなくクラウドソーシングによる在宅ワークです。
あえて異なる収益モデルを並べることで、ブログがなぜ収益化まで時間を要しやすいのかが明確になります。
受託型は、仕事を受けて納品すれば報酬が発生します。
対してブログは、記事を作成しても、その記事に読者が来なければ収益につながりません。
検索やSNSなどで読者を集め、さらに商品・サービスの購入や広告収益につながって初めて売上になります。
つまり、副業ブログは「働いた時間に応じて報酬を受け取る仕事」ではなく、先にコンテンツを作る先行投資型の副業と考えるほうが実態に近いのです。
私はウェブマーケティングの実務でサイトを分析するときも、最終的な売上だけを見ることはほとんどありません。
アクセスが足りないのか、検索意図と記事内容がずれているのか、アクセスはあるのに収益導線が弱いのかを分解しなければ、改善すべき場所が分からないからです。
副業体験談についても同じで、「いくら稼いだか」ではなく、どの段階で何が起きたかまで見る必要があります。
さっぷるさんは40代後半から4種類の副業に挑戦
さっぷるさんは、2024年6月28日に公開した体験記事で、約5年前から「自分の好きなことを仕事にしてみたい」と考え始めた経緯を振り返っています。
企業で20数年働き、仕事として経験したかったことをある程度実現する一方、10数年後のリタイアも意識するようになり、自分自身のビジネスを作ることを考えるようになったそうです。
ただし、長く会社員として働いていたため、最初から副業の進め方を理解していたわけではありません。
起業塾へ通った経験もあり、その後、大きなきっかけになったのがパンデミックでした。
テレワーク中心になり、通勤時間を自宅で使えるようになったことで、以前から興味を持っていたYouTube動画制作を始めます。
その後、取り組んだのは主に次の4つです。
- YouTube
- WordPressブログ
- 個人セッション
- 自作講座
YouTubeでは伝えにくい内容や別テーマを発信するため、WordPressブログも開設しました。
重要なのは、副業を始めたことと、ブログから収益が出たことは同じではないという点です。
2024年6月28日の記事公開時点で収益化できていたのは個人セッションと講座で、YouTubeとブログについては未収益とされています。
最初の副業収入が発生するまでにも半年以上かかりました。
この事例を「40代後半からブログを始めて半年で稼げた」と要約してしまうと、事実を取り違えることになります。
収益源を分解することは、副業体験談を読むうえで欠かせません。
AFRO BLOGは7か月目から検索流入が増加
AFRO BLOGの運営者は、40代半ばでブログを始めています。
開始時はWordPressという言葉すら知らない状態でしたが、自身が経験してきたコーヒーやカフェ開業を中心に記事を積み上げました。
最初から順調だったわけではありません。
開始から数か月は期待したほどアクセスが増えず、4か月目にも大きな成果は見えていませんでした。
変化が現れたのは7か月目です。
Google検索で上位に表示される記事が出始め、検索流入が増加しました。
そして8か月目に月1万円へ到達しています。
ここで「ブログは8か月続ければ月1万円になる」と一般化するのは適切ではありません。
ジャンル、競合サイト、検索需要、記事品質、記事数、ドメインの状態、収益方法などによって結果は変わるためです。
参考にすべきなのは8か月という数字そのものよりも、アクセスがほとんどない期間を経て、検索順位の変化が先に起き、その後に収益が伸びているという順番です。
私がサイト分析をしていても、収益が伸びない原因が単純な「記事数不足」ではないケースは珍しくありません。
記事を増やしていても、検索ユーザーが知りたいことと内容がずれていれば流入は伸びません。
逆に、検索流入はあるのに売上につながらないサイトでは、商品との相性や記事内の導線が問題になっていることがあります。
そのため、ブログでは「続ける」だけでは不十分です。
記事を作る→数字を見る→原因を考える→修正するという検証が必要になります。
実村渚紗さんは初月約9,000円、半年後に月10万円超
ブログとの違いを理解する比較対象として参考になるのが、実村渚紗さんの在宅ワーク体験です。
LIFULL HOME’S 不動産投資が2025年7月17日に更新した体験談では、実村さんは専業主婦だった時期にクラウドソーシングを利用し、在宅ワークを始めています。
初月は約40時間働き、報酬は約9,000円でした。
その後、仕事を続けながら実績を積み、半年後には月10万円を超えたとされています。
これは副業ブログの体験談ではありません。
それでも比較する意味があるのは、収益化までの速度がビジネスモデルによって変わることを示しているからです。
受託型では、発注者がすでに存在します。
募集されている仕事を受け、条件に沿って納品すれば報酬になります。
ブログの場合、記事を作成した段階では顧客も読者も保証されていません。
だからこそ、早期の現金収入を優先する人と、長期的に自分の情報資産を育てたい人では選ぶ副業が変わります。
副業ブログの体験談から分かったメリットは?
副業ブログの主なメリットは、記事というコンテンツを蓄積しながら、SEO・文章・マーケティングなどの能力も同時に身につけられる点です。
収益が出るまで時間がかかることは弱点ですが、その期間に何も残らないわけではありません。
仕事で培った経験をコンテンツに変えられる
さっぷるさんは、営業、企画、プレゼンテーション、コミュニケーション、ロジカルシンキング、資料作成、カウンセリング、マネジメントなど、それまで仕事で身につけた能力が副業にも役立ったと振り返っています。
キャリアカウンセラーの資格も保有しています。
AFRO BLOGの運営者も、コーヒー業界での経験を背景に情報発信しています。
新規開拓営業、新規事業、飲食店勤務、店舗立ち上げなど、過去の仕事が記事の材料になっています。
これは40代・50代の会社員にとって重要なポイントです。
長く働いていると、自分にとって当たり前になった知識を過小評価しがちです。
しかし、これから同じ仕事へ進む人や、同じ問題で困っている人にとっては価値のある情報になる可能性があります。
例えば、営業職なら商談準備や失敗事例、経理なら業務改善、店舗運営なら仕入れや現場管理などです。
ただし、「20年間働きました」と書くだけでは検索ユーザーの役には立ちません。
必要なのは、経験を読者が実際に使える情報へ変換することです。
SEO・文章・分析などのウェブスキルが身につく
ブログ運営では文章を書くだけではありません。
継続して読者を集めようとすると、次のような作業が必要になります。
- WordPressなどのサイト管理
- キーワード選定
- 検索意図の分析
- 記事構成
- ライティング
- 画像作成
- 内部リンク設計
- アクセス解析
- 過去記事の改善
- 収益導線の設計
一つひとつを見ると学習量は多いですが、裏を返せば、小規模なウェブメディア運営を一通り経験できます。
会社員では担当範囲が限定される場合があります。
自分のブログでは、企画から制作、集客、分析、改善まで自分で判断します。
この経験は、仮にブログ収入が期待通り伸びなかった場合でも、本業や別の仕事で生かせる可能性があります。
さっぷるさんも、副業で文章を作る経験を重ねたことで本業で文章を書く速度が上がり、顧客心理について学んだ内容を本業のビジネス構築へ活用できたとしています。
つまり、
本業の経験→副業で発信→新しい能力を獲得→本業へ還元
という循環が生まれるわけです。

記事を蓄積して情報発信の拠点を作れる
受託型の仕事は、原則として案件ごとに納品して報酬を得ます。
ブログは少し違います。
過去に作成した記事が検索結果などから継続して読まれれば、公開後もアクセスを集める可能性があります。
AFRO BLOGの運営者は、2年間でブログ約230記事、YouTube動画94本を制作しました。
そのほか、Kindle電子書籍2冊、noteの有料記事、SNS、ネットショップ、stand.fm、メールマガジンなどにも取り組んでいます。
副業開始から丸2年となった時点では、副業全体で月336,824円の収入を報告しました。
ここは誤解しないよう注意が必要です。
336,824円の全額がブログ広告による収入ではありません。
本人が挙げている収益源には、有料コンテンツ、A8.net、もしもアフィリエイト、バリューコマース、Amazonアフィリエイト、Amazon Kindle出版、Google AdSense、コーヒー豆のネット通販などが含まれています。
つまり、ブログだけで30万円以上を稼いだというより、ブログを情報発信の軸にしながら複数の収益源へ広げた事例として見るほうが正確です。
私はここに副業ブログの重要な特徴があると考えています。
ブログを単なる「広告を貼る場所」と考えるより、自分の知識、コンテンツ、商品、サービスへ読者がたどり着くための情報拠点と考えたほうが、長期的な使い道は広がります。
ブログ収益化では、記事を書くことだけでなく「誰に何を届け、どこで収益につなげるか」という設計が重要です。
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副業ブログで実際に大変だったことは?
副業ブログで特に大変なのは、学習時間が必要なことと、作業時間に比例して報酬が発生しないことです。
会社員の副業では、この2点を始める前に理解しておいたほうがよいでしょう。
WordPressやSEOを覚える時間が必要
さっぷるさんは、動画制作やWordPressをゼロから学んでいます。
副業を始めると、今まで使ったことのないツールや知識に触れる機会が一気に増えます。
ブログ初心者も同様です。
WordPressを初めて操作すると、記事を書く以前に、管理画面、カテゴリー、URL、画像、見出しなど初めて見る言葉が次々に出てきます。
さらにSEOを学び始めると、キーワード、検索意図、内部リンク、検索順位、アクセス解析など学習範囲が広がります。
ここで失敗しやすいのが、「すべて理解してから記事を書こう」とすることです。
本業を持つ会社員であれば、必要な知識を段階的に習得するほうが効率的です。
最初は記事を公開できる最低限の操作を覚える。
記事が増えたら検索流入を確認する。
アクセスが出てきたら、読まれている記事と読まれていない記事の違いを分析する。
こうして学習を実務と結びつけたほうが、「勉強だけして記事が1本も増えない」という状態を避けやすくなります。
作業時間と収益が比例しない
ブログで最も理解しておきたい点がこれです。
記事制作に5時間かけても、その記事から1円も発生しない可能性があります。
さっぷるさんは最初の副業収入まで半年以上かかり、2024年6月28日の記事公開時点ではブログとYouTubeそのものは未収益でした。
AFRO BLOGの運営者も、開始後約3か月は高いモチベーションで、1日3時間、休日には6時間以上作業することがあったとしています。
それでも4か月目には、期待していたほどアクセスが伸びませんでした。
その後、7か月目からGoogle検索で上位に入る記事が現れ、8か月目に月1万円へ到達しています。
ここから分かるのは、ブログでは労働と報酬の間に時間差があるということです。
「今月50時間働いたから来月5万円」とは計算できません。
そのため、私は副業ブログ開始直後から生活費をブログ収入に依存する計画は勧めません。
本業収入を維持しながら、無理のない範囲で検証するほうが、収益が出ない期間にも冷静に改善できます。
「記事を書く副業」ではなく小さなメディア運営
ブログを始める前は「文章を書けば終わり」と考えがちです。
しかし、読者を集めて収益につなげるなら仕事は増えます。
テーマを決め、検索需要を確認し、競合を調べ、記事を書き、公開後の数字を見て、必要なら修正します。
記事が増えれば内部リンクや過去記事の更新、サイト全体の整理も必要になります。
つまり、実態は一人で小さなウェブメディアを運営する仕事に近いのです。
この認識を持っているかどうかで、収益が出ない時期の考え方が変わります。
「こんなに記事を書いたのに稼げない」で止まるのではなく、「アクセスがないのか」「アクセスはあるが読者が行動していないのか」と問題を分解できるからです。
副業ブログは何か月で収益化できる?
副業ブログに「○か月続ければ収益化できる」という共通の期限はありません。
今回の事例では、AFRO BLOGが7か月目から検索流入を伸ばし、8か月目に月1万円へ到達しています。
一方、さっぷるさんは副業全体で最初の収入まで半年以上かかり、記事公開時点ではブログ自体は未収益でした。
実村渚紗さんのクラウドソーシングでは、初月から約9,000円の報酬が発生しています。
この違いは、本人の能力差だけで説明できません。
根本にあるのは収益構造の違いです。
受託型副業は仕事を受けてから報酬へ進み、ブログはコンテンツを先に作ってから読者を集めます。
したがって、副業を選ぶときは「月何万円稼げるか」だけでなく、報酬が発生するまでの時間差を自分が許容できるかを確認する必要があります。
短期間で現金収入を得る必要がある場合、ブログだけに絞ることが最適とは限りません。
反対に、半年や1年以上の時間軸で、自分の知識をコンテンツとして蓄積したい人にはブログが選択肢になります。
月収より先行投資期間を見る
副業体験談では、最終月収がタイトルや見出しになりやすいため、どうしても大きな数字へ目が向きます。
しかし、再現性を判断するなら、その金額へ達するまでに投入したものを確認する必要があります。
AFRO BLOGでは、8か月目の月1万円だけでなく、2年間でブログ約230記事を制作しています。
YouTube動画も94本あり、Kindle電子書籍2冊のほか複数の媒体や販売方法を試しました。
最終的な月336,824円だけを切り取れば魅力的に見えます。
しかし、その数字に至るまでの時間、制作量、試行錯誤まで含めて初めて実態が見えます。
これは副業ブログに限りません。
成功体験を見るときは、
成果 ÷ そこまでに投入した時間・作業・試行錯誤
という視点を持つと、華やかな数字だけに引っ張られにくくなります。
40代・50代から副業ブログを始めても遅くない?
40代・50代という年齢だけを理由に、副業ブログを諦める必要はありません。
今回取り上げた事例にも、40代から副業やブログを始めた人が複数います。
むしろ、ブログでは長年の職務経験が独自情報の材料になる可能性があります。
AFRO BLOGの運営者は、コーヒー業界での経験を背景に、コーヒーやカフェ開業について発信しました。
検索して集めただけの情報ではなく、新規開拓営業、新規事業、飲食店勤務、店舗立ち上げなどの経験があります。
例えば「カフェを開業する方法」というテーマでも、一般情報をまとめただけの記事と、実際の店舗立ち上げ経験を踏まえた記事では説明できる具体性が変わります。

ただし、職歴が長ければ自動的に読まれるわけではありません。
検索する人がいないテーマではアクセスは増えにくくなります。
反対に、検索需要だけを追って自分の経験がまったくないテーマを大量に扱うと、他サイトとの差が出にくくなります。
そのため私は、40代以降の副業ブログでは、
経験 × 検索需要 × 継続可能性
の3つが重なる場所を探すことが重要だと考えています。
20年間の職務経験は、数週間で他人がコピーできるものではありません。
ただし勤務先の機密情報や顧客情報を書くのではなく、一般化できる仕事術、失敗から得た知識、資格取得、道具の選び方などへ変換する必要があります。
生成AIが文章制作を支援できる時代になるほど、この「自分にしかない経験を、他人が利用できる情報へ変える力」は重要になると私は見ています。
文章を生成する技術そのものは多くの人が使えます。
一方、「実際に何を経験し、どこで失敗し、その後どう変えたか」という一次情報は、本人の経験がなければ生まれません。
副業ブログで結果を出した人は何を続けていた?
AFRO BLOGの事例から学ぶべきなのは、「とにかく長く続ければよい」という精神論ではありません。
運営者はブログ開始時、朝起きたら最初にブログを書くことと、結果が出なくても2年間続けることをルールにしました。
実際に365日、朝にブログ記事または動画台本を書く習慣を続けています。
ただし、作業時間は毎日同じではありません。
10分程度の日もあれば5〜6時間の日もあり、後には1日1時間以内の日も増えています。
さらに重要なのは、途中から利益につながることを優先する方向へ変えたことです。
2年間でブログ、Twitter、Instagram、Pinterest、note、YouTube、stand.fm、KDP出版、ネットショップ、メールマガジンなどを試しました。
その中で本人が結果が出たものとして挙げたのは、
- ブログ
- note
- KDP出版
の3つです。
共通するのは「文章を書くこと」でした。
本人も、そこから自分は文章を書くことに向いていると分析しています。
副業で再現したいのは、「毎朝同じ時間に起きる」「同じ230記事を書く」といった表面的な行動ではありません。
再現性があるのは、
試す→数字を見る→原因を考える→反応の良い分野へ集中する
という判断方法です。
私自身、ウェブマーケティングの現場で検索流入やサイト内行動を確認するときも、記事数そのものを成功指標にはしません。
100記事あっても検索意図とずれていれば伸びないことがあります。
反対にアクセス数が一定あっても、紹介しているサービスと読者の目的が合っていなければ収益につながりません。
だからこそ、ブログ運営では「頑張った量」だけでなく「どの数字が変化したか」を見る必要があります。
私が考える副業ブログの現実と今後の見通し
ここからは、今回の3つの副業体験談を踏まえた私見です。
私は副業ブログを、短期間で現金収入を得る手段として見ると効率が悪い場合がある一方、本業を続けながら情報資産とウェブスキルを積み上げる手段としては合理性があると考えています。
理由は収益構造にあります。
受託型なら、案件を受けて仕事を完成させれば報酬になります。
ブログは先に時間を使い、記事を作り、その後に読者を集めます。
そのため開始直後を時給換算すると、非常に低くなる可能性があります。
しかし、作成した記事が後から継続して読まれれば、単純な時間労働とは違う性質が生まれます。
さらに、WordPress、SEO、文章、マーケティング、アクセス分析といった能力が本業へ転用できれば、ブログ収益以外の価値も残ります。
生成AI時代は「記事数」より経験の変換が重要
今後は、文章の下書きや構成作成に生成AIを利用する人がさらに増えるでしょう。
その結果、「大量に文章を作れる」という能力だけでは差別化が難しくなると考えています。
重要になるのは、
- 実際に何を経験したか
- 何に失敗したか
- どの数字を見て判断したか
- 何を変更して結果がどう変わったか
といった一次情報です。
AFRO BLOGの体験談が参考になるのも、単に「ブログは継続が重要」と書いてあるからではありません。
4か月目でも期待ほどアクセスが伸びなかったこと、7か月目から検索流入が増えたこと、8か月目に月1万円へ到達したこと、2年間で約230記事を制作したことなど、具体的な時間軸があるからです。
40代・50代の会社員がブログに取り組む場合、若い世代と記事制作速度で競う必要はありません。
長年積み上げた仕事や生活の経験を、「これから同じ問題に直面する人が使える情報」へ変換するほうが強みを生かしやすいでしょう。
副業ブログの成果は3段階で見る
ブログを月収だけで評価すると、収益が発生するまでの期間はすべて「失敗」に見えてしまいます。
しかしウェブマーケティングでは、成果を分解して考えるほうが改善しやすくなります。
副業ブログなら、少なくとも次の3段階に分けられます。
1. 記事を継続して公開できる
2. 検索などから読者が訪れる
3. 読者の行動が収益につながる
検索流入がない段階で広告や販売方法だけを増やしても、成果は限定的です。
一方、アクセスがあるのに収益が発生しないなら、検索意図と紹介商品のミスマッチ、記事内導線、収益記事への内部リンクなどを確認できます。
つまり、
記事制作→アクセス→読者行動→収益
と分解すると、どこを直せばよいかが見えやすくなります。
「今月稼げなかった」という結果だけで継続か撤退かを決めるより、各段階の数字を確認するほうが合理的です。
初年度からブログ収益を生活費として計算しない
一方、副業ブログを過大評価することにも注意が必要です。
今回紹介した事例だけでも、収益まで半年以上かかっています。
同じ記事数、同じ期間を続ければ同じ成果になる保証はありません。
Google検索の競争状況、扱うテーマ、収益案件、読者ニーズも違います。
そのため、開始段階から「半年後には月5万円になる」といった予定収入として家計に組み込むのは避けたほうが安全です。
本業を維持しながら記事を作る。
検索流入が発生したら、どの記事が読まれているか確認する。
収益が発生したら、どの記事・どの導線が貢献したのかを見る。
反応のよい領域が見つかれば、そこへ作業時間を集中する。
この順番であれば、根性論ではなくデータを基準に判断できます。
まとめ|副業ブログ体験談は月収より「過程」を見る
副業体験談3例を比較すると、ブログは短期収入を得る仕事というより、先に記事やスキルを積み上げる先行投資型の副業であることが分かります。
さっぷるさんは40代後半からYouTube、WordPressブログ、個人セッション、自作講座へ取り組み、最初の副業収入まで半年以上かかりました。
2024年6月28日の記事公開時点では、個人セッションと講座で収益化していた一方、ブログとYouTube自体は未収益でした。
AFRO BLOGの運営者は40代半ばからブログを始め、7か月目から検索流入が増加し、8か月目に月1万円へ到達しています。
2年間でブログ約230記事、YouTube94本、Kindle2冊などを積み上げ、副業全体で月336,824円となった時期も報告しています。
ただし、336,824円はブログ広告だけの収益ではありません。
有料コンテンツ、複数のアフィリエイトサービス、Amazon関連、Kindle出版、Google AdSense、ネット通販など複数の収益源を含みます。
実村渚紗さんのクラウドソーシングでは、初月約40時間で約9,000円、半年後に月10万円超という結果でした。
ブログとは別の副業ですが、受託型とメディア型では収益発生までの時間軸が異なることを理解する比較材料になります。
副業ブログを検討するときは、「成功者が月いくら稼いだか」だけを見るべきではありません。
何か月成果が出なかったのか、何記事作ったのか、何を試し、数字を見て何を変えたのかまで確認することで、自分にも実行可能かを判断しやすくなります。
特に本業を持つ会社員にとって重要なのは、長時間働くことではありません。
自分の経験と検索需要が重なるテーマを選び、小さく記事を作り、数字を確認し、改善することです。
副業ブログで必要なのは「続ければいつか成功する」という精神論ではなく、仮説→実行→計測→改善を繰り返す姿勢です。
よくある質問
副業ブログは初心者でも始められますか?
始めること自体は可能です。
AFRO BLOGの運営者も、40代半ばでWordPressという言葉を知らない状態から開始しています。
ただし、WordPress、記事制作、SEO、アクセス分析などは少しずつ覚える必要があります。
すべて勉強してから始めるのではなく、まず記事を公開し、必要になった知識を順番に身につけるほうが現実的です。
副業ブログは何か月で収益化できますか?
決まった期間はありません。
今回のAFRO BLOGでは7か月目から検索流入が増え、8か月目に月1万円へ到達しました。
一方、さっぷるさんは最初の副業収入まで半年以上かかり、2024年6月28日の記事公開時点ではブログそのものは未収益でした。
ジャンル、検索需要、競合、記事品質、記事数、収益方法などで結果は変わるため、「○か月続ければ収益化できる」とは断定できません。
AFRO BLOGの月336,824円はブログだけの収益ですか?
ブログだけの収益ではありません。
有料コンテンツ、A8.net、もしもアフィリエイト、バリューコマース、Amazonアフィリエイト、Amazon Kindle出版、Google AdSense、コーヒー豆のネット通販などを含む副業全体の収益として報告されています。
したがって、「ブログを2年間続ければ月30万円以上になる」という意味ではありません。
40代・50代から副業ブログを始めるのは遅いですか?
年齢だけを理由に遅いとは言えません。
今回紹介した事例にも40代から始めた人が複数います。
むしろ、仕事や趣味で長年蓄積した経験は記事の独自性につながる可能性があります。
重要なのは、その経験をそのまま自分語りにするのではなく、検索している人が利用できる情報へ変換することです。
本業が忙しくても副業ブログは続けられますか?
長時間作業より、継続できる仕組みを作ることが重要です。
AFRO BLOGでは365日、朝にブログ記事または動画台本を書く習慣を続けていますが、作業時間は10分程度の日から5〜6時間の日まで一定ではありませんでした。
会社員なら毎日何時間という目標より、「朝30分」「休日午前中」など維持できる時間を決めるほうが現実的です。
副業ブログで収益化できなければ意味はありませんか?
収益を唯一の目標としていた場合、収益化できなければ目標未達です。
ただし、ブログ運営では文章、WordPress、SEO、アクセス解析、マーケティングなどの能力を習得できる可能性があります。
さっぷるさんのように、副業で学んだ文章作成や顧客心理の知識を本業へ戻せる場合もあります。
そのため結果を判断するときは、収益だけでなく、作ったコンテンツ、獲得したスキル、本業や別の仕事へ転用できるかまで確認すると実態を捉えやすくなります。
副業ブログは、大きな月収だけを追うより、自分の経験を記事にし、アクセスと読者の反応を一つずつ確認するところから始めるほうが現実的です。
👉 ブログ副業についてさらに詳しく見る
黒木智也(くろきともや)
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