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ブログ副業は収益化できますが、2026年調査では回答者の52.8%が月1万円未満であり、短期間で安定して稼げる副業ではありません。
一方で月100万円以上の回答者も存在します。結果を分けるのは記事数や根性ではなく、運営期間、専門性、検索需要、収益導線を数字で検証できるかどうかです。
この記事では、NPO法人アフィリエイトマーケティング協会による2025年・2026年の調査と、2025年3月31日に公開されたクニトミ氏の収益事例を主な材料として、ブログ副業の収入実態を整理します。
結論は次の通りです。
- 2026年調査では、収入なしを含む月1万円未満が523人、全体の52.8%
- 月100万円以上は190人、19.2%だが、高収入層には長期運営者が多い
- クニトミ氏も開始から8か月間は月1万円未満だった
- 月1万円を目指すなら、記事数より検索需要と収益導線の検証が重要
- すぐに現金が必要な人には、ブログより受託型の副業が適している場合がある
ブログ副業を判断するときに見るべきなのは、成功者の最高月収だけではありません。
収入が出るまでの期間と、収益が伸びる条件をセットで確認する必要があります。
ブログ副業の収入実態は?2026年調査では52.8%が月1万円未満
NPO法人アフィリエイトマーケティング協会が2026年3月25日から4月15日に実施した調査では、有効回答数991人のうち、月1万円未満に該当する回答者は523人でした。
割合にすると52.8%です。
内訳として、収入がない回答者は284人で28.7%、月1,000円未満は105人で10.6%でした。
一方、月100万円以上の回答者は190人で、全体の19.2%を占めています。
この結果だけを見ると、ブログ副業は「半数以上が月1万円未満である一方、約2割が月100万円以上」という二極化した市場に見えます。
ただし、この数字を初心者の成功確率として読むのは適切ではありません。
調査回答者には、ブログを始めたばかりの人だけでなく、アフィリエイトを長期間運営している人や、事業として取り組んでいる人も含まれているからです。
同調査では、高収入帯に属する回答者の約73〜74%が運営歴5年以上でした。
また、1日3時間以上をアフィリエイト運営に使っている回答者は全体で294人、29.7%です。これに対し、月500万円以上の収入帯では、1日3時間以上作業する人の割合が78.4%でした。
これらは調査表の収入帯別データを基にした数値です。
高収入者には、運営期間が長く、作業時間も多い人が集まっていることが分かります。
つまり、月100万円以上という結果だけを取り出し、会社員の初心者が数か月で再現できると考えるのは現実的ではありません。
高収入の背景には、数年単位の運営と継続的な作業がある可能性を考慮すべきです。
2025年調査でも低収入層は約半数だった
同協会が2025年4月4日から4月18日に実施した調査では、有効回答数は1,374人でした。
収入なしは417人で30.3%、収入なしを含めて月5,000円未満だった回答者は714人で52.0%です。
2025年と2026年の調査は、低収入層を集計する金額基準が異なります。
そのため、52.0%から52.8%へ増えたと単純比較することはできません。
調査 実施期間 有効回答数 低収入層の集計 比較上の注意
2025年調査 2025年4月4日〜4月18日 1,374人 月5,000円未満が52.0% 2026年とは金額区分が異なる
2026年調査 2026年3月25日〜4月15日 991人 月1万円未満が52.8% 2025年と直接比較できない
両調査から確認できるのは、ブログやアフィリエイトに取り組む人の約半数が、月数千円から月1万円未満の範囲にいるということです。
ただし、調査対象者の募集方法や運営歴の構成によって結果は変わります。
この割合を「初心者の半数は失敗する」「残りの半数は月1万円以上稼げる」と読み替えることもできません。
調査から確実に言えるのは、ブログ副業を始めるだけで、すぐに月数万円を得られるわけではないという点です。
2022年調査はさらに厳しい結果だった
日本アフィリエイト協議会が2022年に公表した調査では、月収0円が40.1%、月1円から1,000円が30.9%でした。
合計すると、月1,000円以下が71.0%です。
主な収入区分は次の通りでした。
- 月1,000円超〜5,000円:10.0%
- 月5,000円超〜1万円:4.6%
- 月1万円超〜3万円:4.7%
- 月3万円超〜10万円:3.9%
- 月10万円超〜30万円:2.0%
- 月30万円超〜50万円:1.7%
- 月50万円超〜100万円:1.0%
- 月100万円超:1.1%
ただし、2022年調査と2026年調査では、調査主体、回答者、質問方法、収入区分が異なります。
月100万円以上の割合が1.1%から19.2%へ急増したと結論づけることはできません。母集団が異なる調査の割合を、時系列データのように並べるのは危険です。
ウェブマーケティングでは、数字の大きさよりも何を、誰から、どの条件で集計した数字なのかが重要です。
私が長年さまざまなウェブデータを見てきた中でも、母集団や集計条件を無視した比較は、判断を誤らせる典型的な原因です。
クニトミ氏はブログ副業でいつから稼げた?
クニトミ氏の事例では、ブログ開始から8か月間は月1万円未満でした。
2025年3月31日に公開された寄稿記事では、副業ブログから月500万円規模の収入を得た事例として紹介されています。
公開されている主な収益推移は次の通りです。
- 開始から8か月目まで:月1万円未満
- 9か月目:月3万円
- 10か月目:月7万円
- 25か月目:月484万円
- その後に紹介された実績:月500万円
注目すべきなのは、最終的な月500万円という数字だけではありません。
現在は大きな実績を持つ人でも、最初の8か月間は月1万円に届かなかったという事実です。
ただし、この推移を見て「8か月続ければ、9か月目から急に伸びる」と解釈してはいけません。
9か月目から25か月目までの全月の収益推移や、急成長した直接的な要因がすべて公開されているわけではないからです。
また、紹介されている収入が売上、発生報酬、確定報酬、経費控除後の利益のどれに当たるかは、数字を利用する際に分けて考える必要があります。
アフィリエイトでは、読者が申し込んだ時点で成果が発生しても、広告主の審査で否認される場合があります。
そのため、発生報酬と実際に支払われる確定報酬は一致しません。さらに、外注費、サーバー代、ツール代などを引いた利益も別の数字です。
成功事例を確認するときは、少なくとも次の点を見る必要があります。
- 売上か利益か
- 発生報酬か確定報酬か
- 単月の最高額か継続的な月平均か
- 何年運営した結果か
- 1日または1週間の作業時間はどの程度か
- ブログ以外の商品やサービスの売上を含むか
- 開始前に関連する実務経験があったか
月500万円という見出しは、人の注意を強く引きます。
しかし、再現性を判断する材料としては、開始前の経験、低収入だった期間、改善内容の方が重要です。
クニトミ氏にはメディア運営の実務経験があった
クニトミ氏は、Webマーケティング会社でメディア編集長を経験していました。
検索需要の調査、記事構成、アクセス解析、収益導線などの知識を、本業で身につけていたと考えられます。
これは、文章作成もSEOも未経験の会社員がゼロから始める場合との大きな違いです。
成功事例を見るときは、結果だけでなく「スタート地点」を確認しなければなりません。
同じ25か月でも、メディア運営経験者の25か月と、未経験者の25か月では、実行できる施策の質や改善速度が異なります。
一方で、この事例には会社員が参考にできる部分もあります。
本業で身につけた専門知識をブログの独自情報へ変換できれば、経験のない分野へ参入するより有利になる可能性があることです。
例えば、次のような組み合わせが考えられます。
- Webマーケティングの経験を、広告運用やSEOの記事にする
- 金融機関の経験を、一般消費者向けの金融知識に変える
- 不動産業の経験を、物件選びや契約時の注意点に変える
- IT企業の経験を、業務ツールやプログラミング学習の解説にする
- 人事・採用の経験を、転職活動や面接準備の記事にする
ただし、会社の顧客情報、社内資料、未発表情報、個別案件の機密情報を公開してはいけません。
活用すべきなのは、仕事を通して得た一般化可能な知識や、自分自身の経験です。就業規則、秘密保持義務、競業避止義務も事前に確認する必要があります。

ブログ副業は何で稼ぐ?収益構造を理解する
ブログ副業の主な収益源は、表示型広告、成果報酬型アフィリエイト、自社商品やサービスの販売です。
収益方法によって、必要なアクセス数と記事の役割が異なります。
Google AdSenseはPVとRPMで考える
Google AdSenseは、ウェブサイトに広告を掲載し、広告の表示や広告成果などに応じて収益を得る仕組みです。
2024年2月からは、サイト運営者への支払い方式がインプレッション、つまり広告表示回数を中心とする仕組みへ変更されました。
ただし、これは広告主側の課金方法からクリック要素が完全になくなったという意味ではありません。
サイト運営者が収益性を確認する際は、単純なクリック単価だけでなく、ページRPMなどを含めて見る必要があります。
ページRPMは、1,000ページビュー当たりの推定収益を表す指標です。
実際の金額は、記事のジャンル、広告需要、読者の地域、季節、広告配置などによって変動します。
ここでは計算方法を理解するため、1PV当たり0.25円という仮定を置きます。
- 月1万円:月4万PV
- 月3万円:月12万PV
- 月5万円:月20万PV
月5万円の場合は、次の計算です。
50,000円÷0.25円=200,000PV
これは筆者による試算であり、一般的な収益額や将来の成果を保証するものではありません。
1PV当たり0.1円なら、月5万円には50万PVが必要です。1PV当たり0.5円なら、10万PVで月5万円になる計算です。
表示型広告は、特定の商品を購入してもらわなくても収益が発生する可能性があります。
一方、1件当たりの収益が小さくなりやすいため、月数万円を目指すには相応のアクセスが必要です。
アフィリエイトは申込みと承認で収益が決まる
アフィリエイトは、ブログで紹介した商品やサービスが申込みや購入につながり、広告主が定める成果条件を満たした場合に報酬が発生する仕組みです。
代表的なASPには、A8.net、もしもアフィリエイト、バリューコマース、afb、アクセストレードなどがあります。
Amazonアソシエイトや楽天アフィリエイトを利用する方法もあります。
ASPは、広告主とブログ運営者を仲介する事業者です。
案件ごとに報酬単価、成果条件、否認条件、掲載ルールが異なるため、単価だけで選ぶべきではありません。
アフィリエイト収益は、次のように分解できます。
アクセス数×収益記事への遷移率×成約率×承認率×報酬単価
例えば、月1万PVを集めても、商品を紹介する記事へ読者が移動しなければ収益は生まれにくくなります。
反対に、アクセス数が少なくても、申込み意欲の高い読者を適切な比較記事へ案内できれば、成果が発生する可能性があります。
この式の利点は、収益が出ない原因を工程別に特定できることです。
- アクセスが少ない:キーワードや記事内容を見直す
- 収益記事へ移動されない:内部リンクや案内文を改善する
- 商品ページへ進まれない:比較基準や説明を見直す
- 申込みが発生しない:読者と商品の不一致を疑う
- 承認されない:成果条件や否認理由を確認する
ブログ副業は、記事を書けば自動的に報酬が発生する仕組みではありません。
読者が検索し、記事を読み、比較し、外部ページへ進み、条件を満たして初めて収益になります。
表示型広告とアフィリエイトの違い
項目 表示型広告 アフィリエイト
主な収益条件 広告表示など 申込み・購入・契約など
1件当たりの収益 比較的小さい傾向 案件によって大きく異なる
必要なアクセス 多くなりやすい 検索意図次第では少なくても可能
相性の良い記事 ニュース、疑問解決、情報記事 比較、選び方、レビュー
主な確認指標 PV、RPM、回遊率 遷移率、成約率、承認率
どちらが優れているかは、ブログのテーマによって変わります。
広いテーマで多くの情報記事を公開し、アクセスを集めるサイトは表示型広告と相性が良い場合があります。
商品やサービスを比較したい読者が集まるテーマは、成果報酬型と相性が良い傾向があります。
会社員が限られた時間で月1万円を目指す場合、私はPVだけを追うより、読者の悩みに合う案件があるかを先に確認する方が合理的だと考えます。
ブログ副業で稼げる人と稼げない人の違いは?
ブログ副業の結果を分ける主な要因は、検索需要、独自情報、収益導線、改善方法の4つです。
単に毎日更新するだけでは、この4条件を満たせません。
検索需要があるテーマを選んでいる
自分が書きたいことと、読者が検索していることは一致するとは限りません。
文章の質が高くても、そのテーマを検索する人がほとんどいなければ、アクセス数には上限があります。
記事を書く前に、検索結果、関連キーワード、検索候補、競合記事の内容を確認する必要があります。
ただし、キーワードツールの検索ボリュームも推定値です。
ツールごとに数値が異なるほか、季節変動や表記違いもあります。数字だけでなく、実際の検索結果に比較記事や広告が表示されているか、情報が定期的に更新されているかも確認します。
本業や実体験を独自情報へ変えている
検索上位の記事を要約しただけでは、読者がそのサイトを選ぶ理由を作れません。
独自性とは、奇抜な主張を書くことではありません。
実務経験、失敗例、検証結果、判断基準、計算過程など、第三者が確認できる具体的な情報を加えることです。
例えば、「ブログは継続が大切です」という説明だけでは、読者が次に何をすべきか分かりません。
一方、検索表示回数が増えない記事と増えた記事を分類し、タイトル、検索意図、情報量、内部リンクの違いを比較すれば、実行可能な情報になります。
私自身、ウェブマーケティングの実務で多数の数値や検索動向を扱ってきましたが、成果が伸びないときに必要なのは精神論ではありません。
数字を工程へ分解し、問題が起きている場所を特定することです。
集客記事と収益記事を分けている
集客記事は、検索される疑問に答えて読者を集める記事です。
収益記事は、商品やサービスを比較し、読者が選択肢を判断できるようにする記事です。
例えば、「ブログ記事を書けない原因」は集客記事になります。
そこから「文章作成ツールの比較」「WordPressテーマの選び方」などへ読者を案内する設計が考えられます。
すべての記事で商品を紹介すると、読者の疑問より販売が優先された不自然なサイトになります。
反対に、情報記事だけを増やしても、比較記事や商品紹介記事への導線がなければ収益につながりません。
売上だけでなく途中の数字を見ている
ブログを始めた直後は、収益0円が続く場合があります。
この時期に売上だけを見ても、改善すべき場所は分かりません。
確認する指標は次の通りです。
- 検索結果に表示された回数
- 平均掲載順位
- 検索結果でのクリック率
- 記事ごとのアクセス数
- 関連記事への移動率
- 収益記事への遷移率
- 商品リンクのクリック率
- 申込み率
- 成果承認率
検索結果に表示されていないなら、テーマ、検索意図、記事内容を見直します。
表示されているのにクリックされないなら、タイトルや検索結果に表示される説明文を改善します。
記事が読まれているのに収益記事へ移動されないなら、内部リンクの位置や案内する文脈を確認します。
商品ページへ進んでも申込みが発生しないなら、商品の対象者、料金、条件、比較情報が不足していないかを見直します。
重要なのは、ただ続けることではありません。
仮説を立て、数字を確認し、修正する作業を続けることです。
短期収入が必要なのにブログを選ばない
ブログは、作業時間に応じて確実に報酬が支払われる副業ではありません。
数週間以内に一定額の収入が必要な場合、時給型のアルバイトや、納品後に報酬を受け取るWebライティングなどの方が、入金時期を予測しやすくなります。
ブログは、半年から1年以上を想定し、本業の知識や経験を記事として蓄積したい人に適しています。
短期の現金化を受託仕事で行い、中長期の情報資産をブログで作るという組み合わせも選択肢です。
ブログ副業が稼げないのではなく、目的と収益発生までの期間が合っていないケースもあります。
会社員がブログ副業で月1万円を目指す手順
会社員が月1万円を目指すなら、最初から100記事を量産するのではなく、小さな記事群で仮説を検証する方が合理的です。
ここから示す点数や記事数は、調査機関が示した基準ではありません。
ウェブマーケティングの考え方をブログ運営へ応用した筆者提案の検証方法です。
手順1:経験・需要・案件を確認する
テーマ候補を、次の3項目で評価します。
- 経験:自分の実務経験や検証結果を提供できるか
- 需要:継続的に検索する人がいるか
- 案件:読者の悩みを解決できる商品やサービスがあるか
筆者提案として、各項目を5点満点で採点し、合計15点で比較する方法があります。
11点以上を一つの検討ラインとしてもよいでしょう。
ただし、11点は成果を保証する統計的な基準ではありません。複数のテーマ候補を同じ条件で比較するための便宜的な基準です。
詳しく書けても需要がなければ、アクセスは増えにくくなります。
需要が大きくても、他の記事と同じ説明しかできなければ、検索結果で選ばれる理由が弱くなります。
経験と需要があっても紹介できる商品がなければ、表示型広告、自社商品、受託サービスなど、別の収益方法を考える必要があります。
手順2:30記事を検証単位にする
最初から100記事を目標にすると、方向が間違っていた場合の損失が大きくなります。
筆者提案として、まず30記事程度を一つの検証単位にします。
配分例は次の通りです。
- 集客記事:20〜24本
- 収益記事:6〜10本
これは成功者全員に共通する公式ではありません。
情報記事だけ、商品紹介記事だけに偏らず、読者を集めて比較記事へ案内する仕組みを試すための目安です。
30記事の内訳は、次のように整理できます。
- 基礎知識:8本
- 具体的な悩みの解決:8本
- 失敗例や注意点:4本
- 比較や選び方:6本
- 商品・サービスの詳細:4本
重要なのは本数そのものではなく、各記事に役割を持たせることです。
「誰の、どの疑問に答え、次に何を読んでもらうか」を公開前に決めます。

手順3:1記事につき検索意図を一つにする
一つの記事に異なる疑問を詰め込むと、結論がぼやけます。
「ブログ副業の始め方」「会社にバレる原因」「確定申告の条件」は、それぞれ別の検索意図です。
原則として1記事1テーマに分け、冒頭で読者が最も知りたい答えを示します。
競合記事を調べるときは、見出しを写すのではなく、次の点を分析します。
- どの読者を対象にしているか
- どの疑問へ最初に答えているか
- 上位記事に共通する情報は何か
- 説明が不足している部分はどこか
- 自分が追加できる経験やデータは何か
上位記事と同じ内容を違う表現で書くだけでは、十分な価値を作れません。
検索結果に必要な基本情報を満たしたうえで、自分にしか示せない具体例や判断基準を加えます。
手順4:公開後は工程ごとに改善する
記事公開後は、次の順番で数字を確認します。
1. 検索結果に表示されたか
2. 表示された記事がクリックされたか
3. 記事が読まれたか
4. 関連記事へ移動されたか
5. 商品やサービスのページへ進んだか
6. 申込みが発生したか
7. 成果が承認されたか
売上は最終結果です。
売上だけを見ても、検索されていないのか、記事が選ばれていないのか、商品が合っていないのか判断できません。
工程ごとに数字を確認すれば、新しい記事を増やすべきか、既存記事を修正すべきかを判断できます。
手順5:会社員の作業を分割する
本業を持つ会社員が、毎日数時間を確保するのは簡単ではありません。
記事作成を小さな工程へ分けると、短い時間でも進めやすくなります。
- 通勤時間:検索結果や読者の疑問を確認する
- 昼休み:記事の結論と見出しを作る
- 平日の夜:一つの見出しだけ執筆する
- 休日:本文を完成させて公開する
- 月末:検索表示、アクセス、収益導線を分析する
1記事に5〜10時間かかり、週1本を公開するなら、月4本程度です。
30記事へ到達するまでには、単純計算で約7〜8か月かかります。
これは遅すぎるペースではありません。
クニトミ氏の事例でも、最初の8か月間は月1万円未満でした。睡眠や本業を犠牲にして毎日更新するより、継続できるペースで検証の質を保つ方が合理的です。
ブログ副業はどんな会社員に向いている?
私見では、ブログ副業は次の条件を満たす会社員に向いています。
- 半年から1年以上、収入が少ない期間を許容できる
- 本業や過去の経験から具体的な情報を提供できる
- 記事公開後のデータを確認して修正できる
- 紹介できる商品や別の収益手段を事前に確認できる
- 短期収入ではなく、中長期の情報資産を作りたい
反対に、翌月の生活費を確実に増やしたい人や、記事公開後の分析をしたくない人には向かない可能性があります。
ブログ副業の難しさは、成果が出るまでの間も自分で仮説を立てなければならない点です。
上司や発注者が、次に修正すべき場所を指示してくれるわけではありません。
一方、検索から継続的に読まれる記事を作れれば、過去に書いた情報が後から読者を集める可能性があります。
本業で得た知識を整理し、別の人が利用できる形へ変える過程は、会社員自身の専門性を言語化する訓練にもなります。
ここが、時給型の副業とは異なるブログの価値です。
ただし、「記事は資産になる」という表現も無条件ではありません。
情報が古くなれば順位や信頼性が落ちるため、公開後の更新が必要です。検索需要がなくなった記事や、案件が終了した記事は、収益を生まなくなることもあります。
ブログは放置するだけで収益が続く仕組みではなく、保守と改善が必要なウェブメディアです。
ブログ副業の収入実態から分かる今後の見通し
ブログ副業は、簡単に稼げる市場ではありませんが、稼げる余地がなくなったとも言えません。
2026年調査では月1万円未満が52.8%である一方、月100万円以上の回答者も19.2%いました。
ただし、高収入帯では運営歴5年以上の割合が約73〜74%を占めています。
この構成から考えると、短期参入者が減少し、長期運営者や事業規模の大きい運営者へ収益が集まっている可能性があります。
今後は、一般情報を要約しただけの記事で差別化することが、さらに難しくなると考えられます。
検索結果には企業メディア、専門家の記事、動画、SNS、AIによる要約など、複数の情報形式が並びます。
その中で個人ブログが選ばれるには、次の要素が重要になります。
- 実際に経験した人しか書けない具体例
- 判断に使える比較基準
- 計算過程や検証条件の開示
- 情報の更新日と根拠の明示
- 読者の状況に応じた選択肢の整理
筆者としては、これからのブログ副業では「記事数を増やす能力」より、「一次経験を構造化する能力」の価値が高まると考えています。
生成AIを使えば、一般的な説明文は以前より短時間で作れます。
しかし、どの数字を採用すべきか、調査同士を比較できるか、読者にとって何が重要かを判断する作業は残ります。
今回扱った2025年と2026年の調査も、割合だけを並べれば似た数字に見えます。
ところが、2025年は月5,000円未満、2026年は月1万円未満という異なる区分です。条件を確認しなければ、誤った比較になります。
このような数字の読み方を含めて提供できることが、今後のブログ運営者に求められる専門性です。
月1万円は、単なる金額ではありません。
検索から読者が訪れ、記事を読み、収益につながる導線が一度機能したことを示す検証結果です。
最初の月1万円を達成した後も、どの記事から収益が発生したのか、同じ条件を別の記事で再現できるかを確認する必要があります。
再現できなければ、一時的な成果で終わる可能性があります。
再現できれば、既存記事の改善や関連テーマへの展開によって、収益を伸ばせる余地が生まれます。
まとめ
ブログ副業は収益化できる可能性がありますが、短期間で誰でも安定収入を得られる副業ではありません。
NPO法人アフィリエイトマーケティング協会の2026年調査では、有効回答991人のうち、月1万円未満が523人で52.8%でした。
一方、月100万円以上は190人で19.2%です。ただし、高収入帯では運営歴5年以上の回答者が約73〜74%を占めており、初心者の結果として解釈することはできません。
クニトミ氏は、2025年3月31日に公開された事例で月500万円規模の実績が紹介されています。
しかし、開始から8か月間は月1万円未満で、9か月目に月3万円、10か月目に月7万円、25か月目に月484万円という成長過程がありました。
会社員が月1万円を目指すなら、記事数を増やすだけでは不十分です。
検索需要、独自情報、収益導線を事前に確認し、公開後は表示回数、クリック率、遷移率、成約率、承認率を工程ごとに改善する必要があります。
ブログ副業は、「続ければ自動的に稼げる方法」ではありません。
本業の経験を読者に役立つ情報へ変え、数字を根拠に修正を続けられる人にとって、中長期的に育てられる選択肢です。
よくある質問
ブログ副業は初心者でも稼げますか?
初心者でも収益化できる可能性はあります。
ただし、2026年調査では月1万円未満が52.8%でした。文章を書く力だけでなく、検索需要の調査、テーマ選定、収益導線、公開後の分析が必要です。
ブログ副業で稼げるまで何か月かかりますか?
一律には決まりませんが、半年から1年以上を前提に考えるのが現実的です。
クニトミ氏の事例では、最初の8か月間は月1万円未満でした。ただし、8か月継続すれば必ず収益が伸びるという意味ではなく、期間中の検証と改善が必要です。
月1万円には何記事必要ですか?
必要な記事数は、テーマ、検索需要、報酬単価、成約率によって異なります。
筆者提案として、最初は30記事程度を一つの検証単位とし、集客記事20〜24本、収益記事6〜10本程度へ役割を分ける方法があります。これは成果を保証する基準ではありません。
Google AdSenseとアフィリエイトはどちらが稼ぎやすいですか?
多くのアクセスを集めやすい情報テーマは表示型広告、商品やサービスを比較する検索が多いテーマはアフィリエイトと相性が良い傾向があります。
どちらを選ぶ場合も、PVだけでなく、RPM、遷移率、成約率、承認率などを確認する必要があります。
ブログ副業の設計や収益化を学ぶ際は、提供内容、料金の有無、販売条件を確認したうえで、自分に必要かを判断してください。
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黒木智也(ウェブマーケター)


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